出産のために、仕事の長期休暇をもらうことが許されている産休ですが、出産前には出産後、すぐにでも仕事復帰したいと考えていたとしても、思ったよりも育児が大変で仕事との両立が難しいと判断して、産後の仕事復帰を断念したいと思う方は意外と多いです。しかし、産休をもらっているのに、その途中で仕事を辞めても良いのかと悩まれるものです。結論から言うと、産休中に仕事を辞めることは可能です。しかし、仕事復帰の前日に退職したいなどの旨を伝えることは、これまで働いてきた会社に対して、損害を与えることになりかねません。というのも、産休期間中も人手が足りないものの、復帰することを前提と考えていたため、新規雇用を行なわなかったり、短期のバイトや派遣などでつないでいたものの、直前になってやっぱり来られないとなると、会社にとって大打撃となりかねませんので、仕事復帰をすることが難しいと判断した早い段階で退職届けを出したり、上司への相談を行なうことが大切です。また、産休中に退職をすることで、出産手当金が受け取ることが出来なくなってしまう可能性があります。出産手当金は、出産のために仕事を休業しているため、その期間は収入がなくなってしまうということを阻止する制度です。会社で入っている保険から、出産の手当金が出されるのですが、産休中に退職をしてしまうと、会社に属していないことになり、受け取ることが出来なくなってしまう可能性があります。仮に、その健康保険に一年以上加入している場合や退職する日が出産手当の支払い期間内である場合には、支払ってもらうことができます。産休の途中で辞めてしまったとしても手当てがもらえるのかをしっかりとチェックしておかないと、損する可能性もあります。また、出産手当は、産休の期間の金額で発生しますので、退職日を遅くしたいというのが正直なところです。そのような場合には、会社に相談をして、有給休暇を利用して退職日を設定することで、損失を回避することができます。