今妊娠している人はもちろん、これから妊娠や出産を控えている人にとって、どうしたらよりスムーズに産休が取れるのかという問題は、大きな関心事となっていることでしょう。まず押さえておきたい一つのポイントは、産休制度には二種類あるという点です。一つは産前休業といって、出産する前の準備期間に休業するもので、もう一つは産後休業と呼ばれるもので、出産した後に身体を回復させるために休業するものです。産休をいつからいつまで取得できるかという点に関しては、基本的に言って産前休業は、出産の予定日から6週間前つまり42日前から会社に申請して取得することができます。産後休業の取得期間は、出産した翌日から数えて8週間つまり56日となっています。産休の取得に関して注意しておきたい点は、産前休業の場合は出産予定日の6週間前からであれば、任意で開始日を自分で決めることができますが、産後休業に関しては、出産後8週間の休業が法律で定められているということです。つまり、たとえ本人が大丈夫だと判断して早めに仕事に復帰したいと思っても、8週間は休業しなければならないというわけです。もちろん例外もあり、出産の後6週間が過ぎて本人が請求し、なおかつ医師の許可が出た場合は就業することができます。産休の取得手続きについても、覚えておきたいポイントがあります。まず産休を取りたい場合、雇用されている会社に産前産後休業届を提出する必要がありますが、提出する書類のフォーマットはそれぞれの勤務先によって異なっているため、関係する部署に問い合わせた上で記入することができます。さらに、産休中の産前産後休業届と同時に、厚生年金や健康保険などを免除してもらうために必要となる他の書類も提出する必要があるので注意しましょう。産休の取得に関して注意すべきもう一つのポイントは、必ず期日を守って申請するということです。仮に申請が1日でも遅れると、お金が受け取れないといった事態に陥ることがあるため気をつけましょう。